『筋膜性疼痛症候群』専門 『施術室 しまだ』

『骨盤の歪み』と『骨盤矯正』

『筋膜性疼痛症候群』専門

慢性的な痛みと自律神経症状に対するトータルアプローチ

お一人さま施術・完全予約制

肩こりや腰痛をはじめ、頭痛やめまい
四十肩や変形性膝関節症と言われている関節周囲の痛み
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症(+坐骨神経痛)と診断される
『筋膜性疼痛症候群』に対して
お一人おひとりとじっくり向き合いながら
独自のアプローチをおこなっています。

 

いつからこの言葉が流行りはじめたのかはわかりませんが、少なくても私がこの業界に入った頃(1990年代)は、まったく耳にすることはありませんでした。

 

特許情報プラットフォームで調べてみますと、2000年に1件、その後は2012年から『骨盤矯正』を含んだ言葉が次々と商標登録されていますので、その頃からなのかもしれません。

 

 

私は、平成元年(1989年)に柔道整復師の資格取得以降、柔道整復術以外にもさまざまな技法を学び実践してきました。

 

その中でも、患者さんの脊椎と骨盤をレントゲンで評価した上でアジャストメントをおこなう あるカイロプラクティックに深く傾倒した時期もありましたが『骨盤の歪みを矯正することがアジャストメントの目的ではない』 と今でもそう認識しています。

 

 

当時、医師の協力により

撮影していただいていたレントゲン

(これは私です)

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また、京都にあるドロップベッドやカイロテーブルを販売している会社からのDMにもこう書いてありました。

 

せっかく治療院に持っていても有効活用されていない高価な治療ベッド … ドロップベッドを使うのもゴルジ腱ー筋紡錘、関節受容器への刺激を行うことが目的です。関節の「歪み」「ずれ」を治すことではありません。』

 

本来の目的とは違う目的で(背骨や骨盤を矯正できるものとして)使用(宣伝)している施術者が多い、ということなのでしょう。

 

 

 

私が使用していた

カイロプラクティックテーブル(230)

 

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ZENITH ピアースカイロプラクティックテーブル モデル230 

ZENITH ゼニスハイロテーブル モデル210

 

私は

210を12年間 230を8年間

使用していました。

 

このようなテーブルはとても高価ですが

すべて自動でアジャストしてくれるのではありません。

 

各部の位置や角度

ドロップの設定からアジャストメントまで

すべて施術者がおこないます。

 

そのアジャストメントも

施術者が自身の体重をかけるような

力技ではなく

おもに胸と腕の筋肉の収縮

(瞬間的なわずかな力)で

ドロップを作動させますので

すぐに習得できる技術ではありません。

 

本来の目的ではないことを成し遂げようと

間違ったアジャストメントをおこなえば

患者さんの身体をこわす(不調にする)

ことにもなるのです。

 

 

 

 

私は、患者さんが期待する結果へのお手伝いができるのであれば、どのような方法でも構わないと思っていますし、骨盤(骨格)に対する技法を否定するつもりもありません。(すばらしいテクニックもたくさんありますので)

 

現在、私がおこなっている施術も含み『絶対に治る治療』もなければ『絶対に治らない治療』もないことは承知していますし、どんなに(非科学的)方法でも(たとえば腰痛が)改善する方がいるのも事実です。

 

ですが。

 

肩こりや腰痛をはじめ、ありとあらゆる不調の原因(産後の骨盤矯正やダイエットも含む)を『骨盤の歪み』にあるとして(高額な回数券を売るために、何十回もの骨盤矯正が必要だと説き伏せる話術を持っている)ごくごく一部の人たち がおこなっている『骨盤矯正』は、時として受ける人に身体的にも経済的にも大きなダメージを与えているのも事実です。

 

現に、私の施術室には

『骨盤矯正を受けていたが、治らない 。。。』

『骨盤矯正を受けていたら、腰痛が悪化した 。。。』

          +

『もう、行きたくないのに、回数券の払い戻しができない 。。。』

という方たちが来られます。

 

これは、患者さんが期待する結果への「お手伝い」が目的ではなく、「通院させること」や「回数券を売ること」を目的とした ごくごく一部の人たち がおこなった結果だと思いますが、そもそも「骨盤は歪むのか?」ということを レントゲンと脊椎模型から考えてみたいと思います。

 

 

 

 

 Dr_Koala™ さん(整形外科医)の

『骨盤矯正について』

 

医師の立場から

医学の常識を書かれています。

 

 

 

 

 

そもそも

「歪み」とは どういう意味なのでしょうか?

 

解釈の違いもあるかと思いますが、この「歪み」という言葉が、多くの方に『誤解と不安』を(あえて)与えている ように思います。

 

ゆが・み【歪み】を大辞林で調べてみますと

① 曲がったりねじれたりして物の形が正しくなくなる。

「窓枠がー・む」「ネクタイがー・んでいる」「物がー・んで見える」

② 考え方や行動が正常でなくなる。また、よこしまである。

「性根のー・んだ男」

とあります。

 

① に置きかえてみますと『骨盤が曲がったりねじれたりして骨盤の形が正しくなくなる』となるでしょうか。

骨盤の歪み = 窓枠やネクタイのように歪んで形が正しくなくなる』ということになりますが、交通事故や高所から落下などで骨盤骨折を起こさない限り、骨盤の形が正しくなくなるということは考えられません。

 

② は ごくごく一部の人たち のことでしょうか 。。。

 

 

 

こちらは 20代から80代までの

さまざまな骨盤です。

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向きや傾きの異なる

さまざまな骨盤が写っていますが

骨盤が歪んでいるのではありません。

 

 

 

 

 

レントゲンと脊椎模型によるしまだの考察

 

 

これは、今から4〜5年前の当時のHPに載せたものを、写真も撮りなおし加筆したものです。

 

あるカイロプラクティックテクニックに深く傾倒した私が、多くの患者さん(レントゲン)から教えていただいたことのひとつです。

 

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供覧しているのは、Aさん(36歳)と Bさん(32歳)(ともに女性)の骨盤を含む腰椎(立位正面)のレントゲン写真です。

 

慢性的な腰痛でお困りだったのはAさんですが、Bさんの骨盤は歪んでいて背骨も曲がっているのかな、腰が痛いのかな、と思わせる写真です。

 

 

それではまず。

それぞれの左右の違いがわかりやすいように ↔︎ など( ① 〜 ⑤ ) を入れてみます。

これは、以前私がおこなっていたカイロプラクティックテクニックのレントゲン分析「レントゲン線引き」を利用したものです。 

 

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AさんとBさんの 左右( ① ② ③ ④ ⑤ )を比べてみましょう。

 

①:ダンボの耳のように見える腸骨に引いた地面と平行な線(レントゲン上の腸骨の横幅)/ 上前腸骨棘(起点)から仙腸関節まで

②:骨盤腔内での仙腸関節(起点)からの垂線

③:坐骨棘 / Bさんの左側だけに見える小さい横向きのお山(Aさんは左右ともに隠れて見えません) 

④:閉鎖孔

⑤:恥骨結合に合わせた垂線(背骨と恥骨結合の位置関係)

 

 

Aさん

 

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① 〜 ④ : 長さと形は左右ほぼ同じように見えます。

⑤ : 垂線上に脊椎(背骨)もあります。

  

 

それに対してBさんは

 

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① ② : ともに 右の方が短い

③ : 右は隠れていて左にしか見えない

④ : 右と左では形が違って見える

⑤ : 垂線上に脊椎はいない

ですので、左右が同じように見えません。

 

 

 

ここからは脊椎模型を使ってご説明します。

 

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この脊椎模型は、ドイツに本拠地をおく スリービー・サイエンティフィック というメーカーのものです。

実物の骨標本から型を取り作成されていますので、とても精巧にできています。

よって、実物同様(骨の形状も)、左右対称ではありません。

 

 

 

これにも ① 〜 ⑤ を入れてみます。

 

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だいたい左右が同じに見えるように、 ③(坐骨棘)も見えるように撮りました。

 

 

では、この脊椎模型を⑤の垂線(Z軸)に沿ってわずかに左へ回旋する

 

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このように写ります。

 

レントゲン写真でのBさんのからだは3次元(X軸、Y軸、Z軸)の動きの結果ですので、この脊椎模型のZ軸だけで再現することは不可能なのですが、一応このようになりました。

 

 

 

では、これにも ① 〜 ⑤ を入れてみます。

 

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すると。

Bさんのレントゲン(特徴)とほぼ同じになりました。

 

① ② :ともに 右の方が短い

③ :右は隠れていて左にしか見えない

④ :右と左では形が違って見える

⑤ :垂線上に脊椎はいない

 

 

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たとえ、レントゲンでこのように見えたとしても、Bさんの脊椎と骨盤は曲がったり歪んだりしているのではありません。

レントゲンのカセッテ に対して、腰椎から骨盤部はわずかに左を向いているだけなのです。

レントゲンでは、ほんのわずかな捻れでもこのように写ってしまいます。

 

 

 

『3つの面(左右、前後、上下)の動き』

 

私たちのからだは、次の『3つの面(左右、前後、上下)の動き』の組み合わせで、さまざまな動きを可能にしてくれています。

 

矢状面(しじょうめん)は、からだを左右に分ける面

前額面(ぜんがくめん)/ 冠状面(かんじょうめん)は、からだを前後に分ける面

③ 横断面(おうだんめん)は、からだを上下に分ける面

 

と同時に、私たちのからだは 柔軟な可動性を持っている ということを意味しています。

 

 

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たとえば、写真を撮る時にカメラマンさんから

「少し顎を引いて(上げて)」

「少し右(左)を向いて」

「少し頭を左(右)に傾けて」

などと言われたことはありませんか?

 

これが頭部から頸部における『3つの面の動き』であり、脊椎と骨盤もおなじ動きを有しているのです。

 

ですが、このように言われたからといって『自分のからだは歪んでいるんだ。。。』『これが頭痛や首の痛みの原因だ。。。』と思う人はいないのではないでしょうか?

 

 

私たちのからだはどの面においても、脊椎と骨盤(正確に言えば、全身)の動きは連動していていますので、骨盤だけが動くことはありません。

また、その骨盤も右または左の寛骨だけが動くこともありません。

そのうえ、私たちのからだは 歪みを局所に集中させるのではなく全身に分散するように設計されています ので「骨盤や首や腰などの局所が歪む」ということもありえないのです。

大きな外力が局所に集中して歪みや撓みが発生した場合は、骨折や脱臼、捻挫、打撲といった結果になります。

 

なぜなら、私たちのからだはビルや建物のような構造ではなく『テンセグリティ構造』だからです。

 

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まとめ

 

・骨盤は歪むことはありませんが、向きや傾きは人によって異なります。

 

・人はみな同じに見えますが、共通点よりも相違点の方がはるかに多く、『正常』は人によって異なります。

 

・加齢とともに背骨の湾曲や骨盤の向き変化しますが、無害の結果です。(個人差があります)

 

・私たちのからだには、もともと捻れや傾斜(らせん現象)があります。(DNAから「らせん(右まわり)構造」です) 

 

・骨盤周囲の骨の突起など(腸骨陵や上前腸骨棘、後上腸骨棘、大転子の位置)は、左右の高さが違っても骨盤が歪んでいるのではありません。

 

・たいていの人は左右の足の長さが違ってみえますが、それが腰痛などの原因ではありません。


・レントゲンで脊椎や骨盤が左右非対称に見えたとしても、それが腰痛や体調不良などの原因ではありません。

 

・『骨盤の歪み と 骨盤矯正』は、医学の常識では考えられない ファンタジー です。

 

・Googleで『骨盤の歪み』を画像検索 してください。ほぼすべてが、現実的にはありえないイラスト(ファンタジー)ばかりです。

 

・骨盤は開いたり閉じたりすることなどありません。また、左右のどちらかの寛骨が単独で(前後、左右、上下に)ずれることもありません。

 

・仰向けで寝た時に『つま先がどちらを向いているか(足の開き)?』などで、骨盤の状態がわかるはずがありません。

 

・ほとんどの施術者は、脊椎(背骨)や骨盤のレントゲンを見る(学ぶ)ことはありません。

 

・私も Dr_Koala先生 と同じく「自分が気持ち良くなるために」行くことは否定しません。

 

・骨盤矯正に限らず、回数券の購入を(強く)勧めてくるところは注意してください。(購入の際は、払い戻しが可能かどうかを必ず確認してください)