筋膜性疼痛症候群とは?
◾️筋膜性疼痛症候群とは?
筋膜性疼痛症候群(Myofascial Pain Syndrome)は、局所の痛みや関連痛を特徴とする、代表的な筋骨格系の痛みの一つです。
国際疼痛学会が2025年に紹介したレビューでは、筋膜性疼痛症候群を「筋線維の索状硬結内にある過敏な部位によって、局所痛と関連痛が生じる慢性局所性疼痛」と説明しています。
※ 国際疼痛学会とは、世界各国の医療者や研究者が参加し、痛みの研究・教育・臨床の発展に取り組む国際的な学術団体です。
主な症状には、疼くような痛み、こりや張り、動かしにくさなどがあり、人によっては、しびれに似た感覚を伴うこともあります。
症状には、筋肉の使いすぎや持続的な筋緊張、外傷、睡眠不足、心理的なストレスなど、複数の要因が関係すると考えられています。
◾️トリガーポイントとは?
トリガーポイントとは、筋肉内に触れる硬い部分(索状硬結)に認められる、刺激に対して過敏な部位です。
トリガーポイントを圧迫すると、その場所に痛みが生じるだけでなく、離れた部位にも痛みが広がることがあります。
これを「関連痛」といいます。
トリガーポイントは、身体のさまざまな骨格筋に生じる可能性があります。
痛みが長く続く場合には、周囲や離れた筋肉にも過敏な部位が認められ、痛みを感じる範囲が広がることがあります。
◾️心理的ストレスとの関係
心理的なストレスは、筋緊張や痛みの感じ方に影響し、症状を強めたり長引かせたりすることがあります。
また、痛みが続くこと自体が不安や睡眠不足につながり、さらに痛みに敏感になるという悪循環が生じることもあります。
「痛みは気のせい」などではなく、身体と脳、心理的・社会的な要因が互いに影響し合っているということです。
◾️トリガーポイントの判断方法
現在、トリガーポイントを確実に判定できる検査方法はありません。
そのため、まず怪我や病気など、ほかの原因による痛みの可能性を確認したうえで、これまでの経過と触診から得られた情報を重ね合わせて判断します。
レントゲン・CT・MRIでトリガーポイントそのものを確認することはできませんが、これらの画像検査は、骨折や腫瘍など、ほかの原因を調べるために必要となることがあります。



