筋膜性疼痛症候群とは?
筋膜性疼痛症候群 とは「痛み」を主な症状とする、世界でもっとも一般的な痛み症候群 です。
この痛みは、癒着をおこした筋膜にできた『トリガーポイント:過敏化した受容器』が、交感神経の過緊張と相まって「疼くような痛み」「コリ感」「手足のしびれなど」の症状を引き起こします。
◾️筋膜の癒着とは?
筋膜は「クリープ(ゆっくり変形する)」という性質を持ち、負荷がかかると時間とともに形を変えます。
正常であれば、負荷が取り除かれると元の形に戻ります。
しかし、長時間の同じ姿勢(デスクワークなど)や繰り返しの動作(オーバーユース)に筋膜が適応し、元の形に戻りにくくなると、次のような変化が起こります。
1.筋膜が厚くなる
2.滑走性(滑りやすさ)が低下する
3.トリガーポイントが形成される
筋膜には「ポリモーダル受容器」という痛みを感知するセンサーが多く存在します。筋膜が癒着すると、その周囲は 酸欠状態 になり、痛み物質(ブラジキニン)が多く産生されます。
その結果、痛みセンサーがブラジキニンを強く感知するようになり、脳へ何度も痛みの信号が送られるようになります。
この悪循環が続くことで、慢性的な痛みへとつながっていきます。
慢性的な腰痛がある人は、腰痛がない人と比べて 腰の筋膜(胸腰筋膜)が約25%厚くなり、筋膜の滑走性(滑り)が低下している ことが確認されています。
トリガーポイントは、最新の定義では『過敏化した受容器(じゅようき)』とされています。
・『受容器』・・・体のさまざまな部位にある、痛みを脳に伝えるセンサー
・『過敏化』・・・通常では反応しない刺激にも、反応しやすくなった状態
※ なお、この痛みセンサーは、脳・脊髄・関節の軟骨・椎間板・髪・爪 などには存在しません。
また、トリガー『引き金』という名前の通り、トリガーポイントのある場所から離れた部位に痛みやしびれが生じる ことが特徴です。
精神的または身体的なストレスが、トリガーポイントを瞬時に活性化して、症状を自覚させます。
適切な処置をしなければ、症状は何ヶ月、何年と続きます。
また、トリガーポイントは下のイラストのように、体のどの部分にもおこり、慢性化していくとしだいにその箇所は増え、痛む範囲も広がっていきます。
このポイントは代表的なもので
100箇所くらいあります。
◾️心的ストレスによる「心身反応」
筋膜性疼痛症候群では、痛みだけでなく、次のような心身反応を伴うこともあります。
・抑うつ
・疲労感
・睡眠障害
・めまい、耳鳴り
・息苦しさ、動悸
・下痢、便秘・吐き気などの胃腸の不調
・頭痛、肩こり、手足のしびれ
・腰痛、背中のはり
筋膜性の痛みに悩まされている人は、病歴の中にストレスが原因となっているものや、ストレスに敏感なものが含まれていることが多いです。(例:潰瘍、パニック障害、不眠症、過敏性腸症候群など)
トリガーポイントが引き起こす症状は、ストレスとも深く関係しています。
◾️トリガーポイントの判断方法
トリガーポイントを判断する方法は、
明らかな外傷や病気などがない場合は、その痛みが トリガーポイントによる可能性が高い です。
画像検査(レントゲン・CT・MRI)ではトリガーポイントを確認できない ため、高価な設備による検査は必要ありません。
トリガーポイントを皮膚の上から触れると「生茹でのマカロニ」のようです。
筋膜の癒着によって、静脈とリンパの流れが停滞しているため、その周囲がむくんでいる のも特徴です。
グイグイと強く押せば消えてしまいそうですが、過度な圧迫はトリガーポイントをさらに過敏化させてしまうため、力任せの強い刺激は逆効果です。
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