しまだの施術
しまだの施術は『痛み』や『しびれ』などの根源となる『トリガーポイント:過敏化した受容器』を見つけることからはじまります。
トリガーポイントを見つけ出すためには、細かな問診と皮膚に直接触れる丁寧な触診が必要です。
触診では、関節の動きの制限を参考にして、短縮している筋肉や局所的に浮腫んでいる(盛り上がっている)ところを見つけて当たりをつけていきます。
そして、皮膚の下に『生茹でのマカロニ』のような感触がある(重症度が高そうな)領域に対して「上下・左右・斜めなど」さまざまな方向から横切るように滑らせて、痛みを確認します。この時、私は少量のクリームやジェルを使います。
何方向からか詳細に探さないと、トリガーポイントの特定ができません。
筋膜性疼痛症候群を学びはじめた25年前から、さまざまなトリガーポイントを見つけてきたなかで、トリガーポイントには刺激(触診や施術)に反応する『ライン(横切る方向)』があることがわかりました。
そのようなトリガーポイントとラインは、指圧やマッサージのように押しても見つけることはできません。(衣服やタオルの上からでも同様です)
トリガーポイントにアプローチしている時は『響くような痛み』を感じると思いますが、『そこだ、そこそこ』と訴える患者さんも多くいらっしゃいます。
問診では、主訴以外にも日頃感じている症状や過去に痛みを感じていた部位、けが(骨折、捻挫など)や手術の既往歴などをお聴きします。
ー 徒手による筋膜リリース ー
患者さんの皮膚に接触させておこなう徒手療法です。
トリガーポイントがある部位において、せん断力(ずらし)や伸長力(引っ張り)を生じさせます。
筋膜の状態によりマッサージオイルを使用することもあります。
指先に伝わる感覚(組織の反応)を確認しながら、滑らせるスピードや圧と方向を調整します。
痛みと筋・筋膜の緊張にリリース(解放)が起こるまで、繰り返しおこないます。
ー 施術具による筋膜リリース ー
『マイオスライドリリース』
独自にデザインしたステンレス製の施術具で『より弱く・よりゆっくり』トリガーポイントにアプローチします。
ステンレスの共振性を利用して『じっくり・じんわり』トリガーポイントを鎮静化します。
独自にデザインしたこの施術具は、意匠登録を受けています。
ー 振動機器による筋膜リリース ー
『筋膜微振動®︎リリース』
トリガーポイントのさらなる鎮静化と癒着を起こした筋膜組織の再構築を促すために、振動機器とシリコン製の器具でアプローチします。
トリガーポイントはせん断力(ずらし)や伸張力(引っ張り)に反応するため、皮膚に対して横方向にアプローチします。
皮膚をさまざまな方向にずらしながら、1秒間に約80回(毎分5,000回)ほどの振動を与えます。
ほとんどの方が眠ってしまうほどの『心地よい振動』です。
筋膜微振動®︎は、しまだの登録商標です。
・過敏化した受容器を鎮静化(痛みの伝達経路を遮断)すること
痛み信号が脳へ届かなくなれば、筋肉の張りや緊張は自然に和らぎます。
・血管を拡張し、局所に蓄積していた痛み物質(ブラジキニン等)を洗い流すこと
・癒着をおこした筋膜(コラーゲンやエラスチン)などの再構築を促すこと
・皮膚と皮下組織のスムースな滑り(滑走)を取り戻し、血液やリンパ液の循環促進と関節の可動域を拡大すること
・交感神経の過度な緊張を緩和し、副交感神経の働き(睡眠、排毒効果)を促進すること
・痛み学(情報)を提供し『痛みのしくみ』を正しく理解していただくこと(痛み治療の重要なポイントになります)
通常はある程度の回数を、時間をかけて施術する必要があります。
慢性的に症状が続いている方は『週2回のペースで1〜2ヶ月間』または『週1回のペースで2〜4ヶ月間』を予定してください。
症状が出ている期間が短い、またはトリガーポイントの数が少ない単純な症状は、数回から5回程度の施術で軽快することが多いです。
一方で、症状が出ている期間が長い(数ヶ月から数年)、またはトリガーポイントの数が多い(広範囲に及んでいる)、組織の癒着が頑固な場合などの複雑な症状は、数ヶ月にわたる施術が必要となることもあります。
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