そよ風 note
「トリガーポイント プレッシャー リリース」 について
『トリガーポイントプレッシャーリリース(TrP pressure release)』
(旧称:マイオスライドリリース)
『必要な部位に、必要な圧を、必要な時間』── 確実に届ける施術
トリガーポイント プレッシャー リリースは、トリガーポイントに対して持続的な圧迫(プレッシャー)を加えることで、痛みと筋・筋膜の緊張を解放(リリース)する施術法です。
一般的には、施術者の指で圧迫を加えますが、指で行う場合には以下のような限界があり、安定した効果を得ることができませんでした。
・施術者の指では接触する面積が狭く不安定なため、施術者のわずかの動きでトリガーポイントからずれてしまう
・トリガーポイントは「点」ではなく、一定のエリアを持つ「面」であるため、指先の面積ではトリガーポイント全体に均等な圧が届かない
・その圧は、施術者の指にも吸収されてしまうため、余計な圧が必要になる
ステンレス製の施術具による安定したアプローチ
しまだの施術では、この限界を解消するために作製したステンレス製の施術具を使用し、 400g〜1kgほどの圧を、30〜60秒間、じっくり・じんわり トリガーポイントにかけていきます。
トリガーポイントの状態によっては、1〜2分ほどかける場合もあります。
圧迫後は、痛みと筋・筋膜の緊張の変化を確認しながら、必要に応じて繰り返します。
トリガーポイントの位置や方向、筋筋膜の緊張度合いなどの情報が、施術具を介して私の手に伝わります。
『虚血性(きょけつせい)圧迫』が生み出す『液性の流動』
血管が収縮して血液の流れが悪くなっているトリガーポイントに対して、あえて圧をかけて一時的に血液に量を減少させる『虚血性圧迫』を行います。
30〜60秒間の圧迫後、その圧を解放することで、血液と(その影響を受けていた)リンパが一気に流れ出します。
この『液性の流動(物質が同じ場所にとどまらずに移動すること)』が促されることにより
・痛み物質(ブラジキニン)の排出
・リンパドレナージュ(老廃物や余分な水分の排出)
が起こり、痛みと筋・筋膜の緊張が解放され、体が軽い・動きやすいなど筋肉の機能も正常化していきます。
また、虚血性圧迫を行っているときは、過敏化したトリガーポイントほど、響くような「痛気持ちよさ」を感じるとともに、思いもしない部位への響きを感じるかもしれません。
脳で、この「痛気持ちよさ」を感じることにより『エンドルフィン』が放出されて、鎮痛作用が起こります。
エンドルフィンとは、『鎮痛、抗ストレス作用や多幸感などをもたらす脳内物質(幸せホルモン)』です。
デリケートな部位のトリガーポイントにも対応
・腰痛や背中の張りの原因となる『お腹(腹筋)』
・女性患者さんが訴えづらい『股関節(脚の付け根)まわりや臀部(坐骨下)』
など、施術者の手では対応することが難しい部位にも、安全かつ確実に対応します。
手では再現することができない、安定した持続的な圧迫が生み出す効果です。