そよ風 note
2024-10-13 18:00:00
腰に電気ビリビリ
先日、ギックリ腰になってからなかなか治らずに困っているという、前屈み気味の姿勢で右脚の運びがスムーズではない男性があきる野市から来られた。
施術前にこれまでの話を伺うと
『昔から腰痛持ちで、整形外科の先生からは背骨が変形していると言われている』
『整形外科で腰に電気をビリビリあててもらっていた』
とのことだった。
ところが、1ヶ月前のある朝、ギックリ腰になってしまったそうだ。
今まではたまにしか行かなかった電気ビリビリも早くよくなりたい一心で毎日通ったが、期待する結果を得ることはできなかったようだ。
あのギックリ腰から1ヶ月経ったが、いまだに
・朝、起き上がる時に腰が痛い
・椅子から立ち上がる時や車から降りて歩き出す時に腰が痛い
・洗顔時(前屈み)やズボンを履く(脚を上げる)時に腰が痛い・脚が上がらない
とのことだった。
男性の訴えからトリガーポイントを探索していくと
◯で囲ってある(トリガーポイントが存在するであろう)部分の緊張と圧痛(飛び上がるほど)がとても強く、男性も腰以外がそんなに痛いことに驚いていた。
患者さんは『腰が痛い』という症状(結果)しか、わからないからです。
『予想通りの部位に予想通りの緊張と圧痛(トリガーポイント)』
前屈み気味の姿勢で右脚の運びがスムーズではないことが頷けた。
この男性の腰痛の原因は『腰が悪い(背骨が変形している)から』ではありません。
この男性に対する施術は、3回(週1×3)で終了した。
腰痛でお困りの患者さんに対して効果の有無も確認しないまま、いつまでも腰に電気ビリビリをあて続けるのは『患者さんのために必要だから』ではなく、電気ビリビリ以外にやることのない『病院(整骨院)のために必要だから』でしょう。