そよ風 note
筋膜を健康にする 『ビタミンC』
筋膜を不健康にするのは糖分の多い食べ物の摂りすぎだけではなく
筋膜を健康にするために不可欠な『ビタミンC』を摂らなさすぎでもあります。
ビタミンCは、コラーゲンを形成するのに不可欠です。
ビタミンCが足りないと、コラーゲンの生産ラインは停止してしまいます。
そして。
ビタミンCは、※骨格筋 の機能維持にも不可欠です。
※骨格筋:骨に沿って付いている筋肉。
骨格筋は、体を動かしたり姿勢を保ったりする際に使われる重要な筋肉です。
通常「筋肉」と呼ぶのはこの「骨格筋」で、およそ400種類の筋肉があります。
【掲載論文】
Vitamin C Is Essential for the Maintenance of Skeletal Muscle Functions
https://www.mdpi.com/2079-7737/11/7/955
ー この論文には以下のことも書かれていました ー
・ビタミンCは、骨格筋に多く存在し、筋肉と骨をつなぐ腱の主成分であるコラーゲン線維の構築に重要な役割を担っています。
・特に、骨と筋肉をつなぐ腱にはコラーゲンが多く含まれているため、ビタミンCが不足するとコラーゲン線維がもろくなり機能しなくなるため、骨格筋の萎縮や身体機能の低下につながります。
・ヒトの骨格筋は体重の約40%を占め、骨格筋には100gあたり3~4mgのビタミンCが含まれています。
・多くの ※脊椎動物 は、ビタミンCを合成する能力を持っていますが、ヒト、非ヒト霊長類(サルの一部)、モルモット、コウモリは、ビタミンCを合成する最後の酵素に複数の変異があるため、ビタミンCを合成することができません。
※脊椎動物:犬や猫、牛や豚、ライオンやゾウ、ニワトリやアヒルなどは、ブドウ糖からビタミンCをつくることができるそうです。
・ビタミンCは骨格筋の機能維持に不可欠であり、ビタミンCの補給不足によって一旦低下した骨格筋の機能も、ビタミンCを補給することで可逆的に回復することができます。
・※血漿中 のビタミンC濃度と運動機能の関係を調べるために、日本在住の高齢女性(70~84歳)957名を対象とした解析をおこなったところ、血漿中のビタミンC濃度と運動機能には相関が認められました。
※血漿(けっしょう):血液から血球(赤血球・白血球・血小板)成分を取り除いた、血液の約半分を占めるうす黄色の液体。
その結果、血漿中のビタミンC濃度は、被験者(検査される人)の筋力(握力)、バランス能力(目を開けて片足で立つ能力)、正常歩行速度と有意な相関があることがわかりました。つまり、血漿中のビタミンC濃度が高い女性ほど、筋力や身体能力が強い傾向にありました。
・ビタミンCの必要量に性差があることは今までの研究によって示唆されていましたが、若い女性のビタミンCの摂取量を1日90mgに増やすべきであり、男性のビタミンCの摂取量は1日75mgと推奨されています。
・ビタミンCは、筋萎縮の治療法として有用であると考えられます。
・加齢に伴う筋萎縮や身体機能の低下を防ぐには、1日に十分なビタミンCの摂取が必要です。
・一般的に成人(15歳以上)の推奨量は100mg /日 と設定されています。(が、実はこれでは足りないのです…)
・妊婦さんは+10mg、授乳婦さんは+45mg、喫煙者は+35mg とされています。
実際のビタミンC推奨量は、1,000mg 〜 5,000mg /日 と言われています。
ですが、2,000mg以上摂取すると、私のように下痢(ビタミンC過剰摂取による唯一の副作用)を起こす場合があるので注意してください。
私は1,000mgのサプリを、1個 /日 飲んでいます。