そよ風 note

2023-10-05 21:00:00

腰の痛みと背骨の変形

 

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供覧しているレントゲンは、慢性的な腰痛でお困りだった女性(69歳)の腰部です。

※ レントゲンは医師の協力により撮影されたものです。

ご夫婦でラーメン屋さんを営んでいるが、腰が痛くて立っているのが辛い』『立っていられなくなる』『仕事にならない』とのことだった

整形外科、整骨、鍼灸、整体、カイロ、マッサージなど 22ヶ所 に行ったが期待する効果を得ることができず、私が「23ヶ所目だ」とおっしゃっていた。 

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このレントゲン ① は、私が施術を開始した(腰がとても痛い)時のレントゲンです。

女性は『整形外科をいくつも行った(いつも同じ説明だった)ので覚えてしまった』と、以下のように私に説明してくれた。

:『背骨が変形して、棘のようになっている。』

 ○ 以外も同じように変形しています。これは「骨棘(こつきょく)」と言い、背骨や膝の関節にもよくある変形です。

↑:『椎間板が(2ヶ所)潰れている。』

※ これは「椎間板の狭小化」と言います。

そして。

『これは老化現象なので治らない。痛み止めを飲みながら、うまく付き合っていくしかない。』とのこと。

ところが。

施術を開始して23ヶ月ほどで改善が見られ、半年後には、ほぼ痛みなく1日立っていられるようになります。

 

本題はここからです。

その後、痛みが落ち着いても定期的に施術を受けにいらしていたが

施術開始から1年後(腰痛をほぼ忘れた時)の写真が、こちら ② です。 

      ⇓

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① と比べてみましょう。

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レントゲン ①(腰がとても痛い時  ②(腰痛をほぼ忘れた時)では、複数の医師から腰痛の原因と説明された、背骨の変形と椎間板の狭小化は全く変化(改善)していませんが、痛みは大きく変化(改善)しています。

1年経過しているので変形も進んでいるのかもしれませんが、たった1年では分かりません。

なぜなら、このような変形は、5年、10年、15年、20年・・・と時間をかけて、少しずつ変化していくからです。

この女性も、腰痛がなかった時でも、背骨の変形はすでに始まっていたはずです。

背骨と椎間板(特に腰椎)は、程度の差こそあれ、加齢とともに誰でも変形します。

 

私もご多分に漏れず、背骨は変形し椎間板は狭小化しています。 

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おまけに、その箇所はヘルニアですが、慢性腰痛も脚のしびれもありません。

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加齢による背骨の変形や椎間板の狭小化は、ぎっくり腰や慢性腰痛の原因ではありません。

慢性的な腰痛で困っていない方は病院を受診する(レントゲンを撮る)ことがないので、自分の背骨が変形していることを知りません。

中年期以降に腰のレントゲンを撮れば「誰でも、それなりの変形がみられる」ということです。