そよ風 note

2024-01-16 20:00:00

筋膜を不健康にする悪者 その② 『けが』『ストレス』『使いすぎ』

 『けが』

通常、筋膜は回復力が非常に高いので、小さなケガはあまり大きな問題にはなりません。

しかし、骨折や手術などは筋膜のトラブルにつながる可能性があります。

なぜなら、傷ついたコラーゲンは、その部位を修復しようとして、もつれたり交差したりしながら成長していくからです。

その結果、筋膜に癒着が形成され、徐々に酸欠になって痛み物質が産生され『トリガーポイント』が出来上がります。

 

筋膜は、フィットしたベッドシーツのようなものです。

したがって、筋膜のある部位を傷つけると、その障害を補うために他の部位を別の方法で動かしたりするようになります。

その部位だけでなく離れた部位にも痛みやしびれ、脱力感が現れることがあります。

この状態が長引けば長引くほど、それを代償するようになり、身体のあちこちに症状(痛みや運動制限)が現れるようになります。

『最初は肩こりだけだったのに、だんだんと腰や膝も痛みはじめ、いつしか腕もしびれてきた… 』

 

『ストレス』

ストレスは筋膜を硬くして、筋膜が硬くなるとストレスも増加します。

この悪循環に多くの人が陥っていると言われています。

患者さんと接していると、ストレスが筋膜に及ぼす影響がはっきりわかる部位があります。

それは『 顔 』『 首 』『 顎(頬)』『 お腹 』です。

これらは姿勢にも現れ、組織の硬さ、抵抗、制限という形で感じることができます。

 

『使いすぎ』

筋膜の潤いと健康を保つには、動くことがとても大切です。

しかし、同じ動作をなんども繰り返すこと(使いすぎ)は、筋膜のトラブルにつながる可能性があります。

使いすぎは動くことだけではなく、動かない(長い時間同じ姿勢でいる)ことも同じ意味になります。  

 

参考文献FREE YOUR FASCIA 

  

その③ 『糖質』