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肩の痛みに関連する筋肉
肩の痛みには五十肩のほかにも、腱板(けんばん)関連痛やトリガーポイントによる痛みなどがあります。
その中でも、夜間に突然、眠れないほどの激しい肩の痛みが生じ、安静にしていても強く痛む場合は、急性の石灰沈着性腱板炎 の可能性があります。
石灰沈着性腱板炎では、腱板(肩の関節を支える4つの筋肉の腱:棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)に沈着した石灰をきっかけとして、急性の炎症が起こり、激しい痛みを生じます。
このような突然の激しい肩の痛みは、トリガーポイントによる肩の痛みとは病態が異なるため、早めに整形外科を受診してください。
◾️五十肩について
一般に「五十肩(四十肩)」と呼ばれているものは、明らかなきっかけがなく発症し、肩の痛みと関節の動かしにくさ(拘縮)を特徴とする「凍結肩(とうけつかた):肩関節周囲炎」です。40歳代半ばから60歳代に多く、女性が約65%を占めるとされています。
また、糖尿病や甲状腺機能亢進症・低下症などの全身性疾患がある場合には、凍結肩を発症する割合が高くなることが知られています。特に糖尿病を伴う場合は、治療を行っても痛みや関節の可動域制限が残りやすく、改善に時間がかかることがあります。
主な症状は、肩の痛みと可動域制限です。
特に安静時や夜間に痛みが強くなることがあり、
・反対側の脇の下を洗う
・ブラジャーをつける
・服の脱ぎ着
・髪を洗う
・洗濯物を干す
・腕を後ろに回す
・高いところにある物をとる
など、さまざまな動作がつらくなります。
また、何気なく前や後ろにある物を取ろうと腕を伸ばした瞬間に、激しい痛みが走ることもあります。
凍結肩がなぜ起こるのかは、現在でも完全には解明されていません。改善までには時間がかかることがあり、回復までに6か月〜2年程度を要するケースもあります。
◾️五十肩に伴うトリガーポイント
五十肩では、肩関節の問題だけではなく、痛みをかばうことや肩を動かしにくい状態が続くことで、肩や腕、肩甲骨周囲の筋肉にトリガーポイントや筋拘縮が生じることがあります。
こうした筋肉の問題が重なると、肩の痛みや動かしにくさがさらに強くなる可能性があります。
五十肩の場合は、トリガーポイントへの施術によって筋肉由来の痛みや緊張が軽減すると、肩を動かしやすくなり、運動療法を進めるうえでも役立つことがあります。
◾️トリガーポイントによる痛み
肩の痛みの中には、肩や肩甲骨周囲の筋肉に生じたトリガーポイントが痛みに関係しているケースもあります。
トリガーポイントを圧迫すると、肩の痛みが再現されたり、関連痛が生じたりすることがあります。
また、痛みに伴う筋緊張によって、肩の動かしにくさや可動域制限を伴う場合もありますが、一般的には「凍結肩」ほど強い可動域制限はみられません。
◾️肩の痛みに関連する筋肉
※トリガーポイントは筋肉のどの部位にも生じる可能性があるため、トリガーポイントの位置を「×」のように示していません。




