施術室しまだ

そよ風 note

2026-10-10 18:00:00

肩の痛みに関連する筋肉

肩の痛みには五十肩のほかにも、腱板(けんばん)関連痛やトリガーポイントによる痛みなどがあります。

 

その中でも、夜間に突然、眠れないほどの激しい肩の痛みが生じ、安静にしていても強く痛む場合は、急性の石灰沈着性腱板炎 の可能性があります。

 

石灰沈着性腱板炎では、腱板(肩の関節を支える4つの筋肉の腱:棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)に沈着した石灰をきっかけとして、急性の炎症が起こり、激しい痛みを生じます。

 

このような突然の激しい肩の痛みは、トリガーポイントによる肩の痛みとは病態が異なるため、早めに整形外科を受診してください。

 

◾️五十肩について

 

一般に「五十肩(四十肩)」と呼ばれているものは、明らかなきっかけがなく発症し、肩の痛みと関節の動かしにくさ(拘縮)を特徴とする「凍結肩(とうけつかた):肩関節周囲炎」です。40歳代半ばから60歳代に多く、女性が約65%を占めるとされています。

 

また、糖尿病や甲状腺機能亢進症・低下症などの全身性疾患がある場合には、凍結肩を発症する割合が高くなることが知られています。特に糖尿病を伴う場合は、治療を行っても痛みや関節の可動域制限が残りやすく、改善に時間がかかることがあります。

 

主な症状は、肩の痛みと可動域制限です。

特に安静時や夜間に痛みが強くなることがあり、

・反対側の脇の下を洗う

・ブラジャーをつける

・服の脱ぎ着

・髪を洗う

・洗濯物を干す

・腕を後ろに回す

・高いところにある物をとる

など、さまざまな動作がつらくなります。

また、何気なく前や後ろにある物を取ろうと腕を伸ばした瞬間に、激しい痛みが走ることもあります。

 

凍結肩がなぜ起こるのかは、現在でも完全には解明されていません。改善までには時間がかかることがあり、回復までに6か月〜2年程度を要するケースもあります。

 

◾️五十肩に伴うトリガーポイント

 

五十肩では、肩関節の問題だけではなく、痛みをかばうことや肩を動かしにくい状態が続くことで、肩や腕、肩甲骨周囲の筋肉にトリガーポイントや筋拘縮が生じることがあります。

 

こうした筋肉の問題が重なると、肩の痛みや動かしにくさがさらに強くなる可能性があります。

 

五十肩の場合は、トリガーポイントへの施術によって筋肉由来の痛みや緊張が軽減すると、肩を動かしやすくなり、運動療法を進めるうえでも役立つことがあります。

 

◾️トリガーポイントによる痛み

 

肩の痛みの中には、肩や肩甲骨周囲の筋肉に生じたトリガーポイントが痛みに関係しているケースもあります。

 

トリガーポイントを圧迫すると、肩の痛みが再現されたり、関連痛が生じたりすることがあります。

 

また、痛みに伴う筋緊張によって、肩の動かしにくさや可動域制限を伴う場合もありますが、一般的には「凍結肩」ほど強い可動域制限はみられません。

 

◾️肩の痛みに関連する筋肉  

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※トリガーポイントは筋肉のどの部位にも生じる可能性があるため、トリガーポイントの位置を「×」のように示していません。

 

症状別に関連する筋肉