施術室しまだ

そよ風 note

2026-10-10 18:00:00

脚の痛みやしびれに関連する筋肉

◾️いわゆる「坐骨神経痛」

 

お尻から太もも、ふくらはぎから足にかけて広がる痛みやしびれは、一般に「坐骨神経痛:sciatica」と呼ばれます。

 

「坐骨神経痛:sciatica」という言葉の歴史は古く、ヒポクラテスの時代まで遡るとされますが、痛みやしびれの仕組みがわかってきたのは、1980〜1990年代からです。

 

ところが、今でも「坐骨神経痛」は明確に統一された定義や診断基準がなく、脚に広がる痛みやしびれをひとまとめにして使われています。

 

そのため、国際疼痛学会は 『坐骨神経痛という用語は正確ではない(the term 'sciatica' is not accurate) 』とし、この用語を単独で使用することを推奨していません。脚に広がる痛みやしびれには、トリガーポイントなどによる「関連痛」もあるためです。

 

また、脚に痛みやしびれがある場合、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などによって「神経が圧迫を受けている」と説明されることがありますが、正常な神経は圧迫されても、痛みを生じることはありません。

 

チェコの神経内科医である Karel Lewit(カレル・ルイ)博士 は、著書『Manipulative Therapy in Rehabilitation of the Locomotor System』の中で、「神経の圧迫は単独でも不全麻痺や感覚消失を引き起こしはするが、痛みは起こさないことを指摘しておくべきだろう」と述べています。

 

また、長年にわたり痛みの研究に携わってきた生理学者である 熊澤孝朗先生(医学博士)も、著書『痛みを知る』の中で、「神経線維は通常、その末端にある受容器からの信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません」と説明しています。

 

◾️トリガーポイントによる痛みやしびれ

 

トリガーポイントから生じた「関連痛」が、お尻から太もも、ふくらはぎなどへ広がることがあります。

 

その代表的な筋肉の1つが「小臀筋」です。

 

小臀筋のトリガーポイントによる関連痛は、いわゆる「坐骨神経痛」と似た症状が現れることがあります。

 

また、すねから足の甲などにしびれを訴える方の中には、下腿部にトリガーポイントや筋拘縮が確認されるケースを多く経験しています。

 

脚の痛みやしびれがある方には、脚のむくみ・冷え・こむら返りなどを伴っていることもあります。

 

※ 精神的なストレスや睡眠不足、仕事や家庭環境などの心理・社会的要因などが、痛みを強めたり、長引かせたりすることもあります。

 

◾️本当の神経痛(神経そのものの障害)

 

糖尿病性神経障害では、神経そのものが本当に障害される ため、足先や足の裏のしびれ・感覚低下・異常感覚・神経障害性疼痛などが生じることがあります。

※ 糖尿病性神経障害などが疑われる場合には、医療機関での評価・治療が必要です。

 

◾️脚の痛みやしびれに関連する筋肉

 

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※ トリガーポイントは、筋肉のどの部位にも生じる可能性があるため、トリガーポイントの位置を「×」のように示していません。

 

症状別に関連する筋肉