『筋膜ケア』 の 施術室 しまだ

そよ風 note

2023-09-28 21:00:00

コラーゲンとエラスチン

 

私たちの身体は(骨、筋肉、血管、神経、心臓、内臓、脳までも)、『Fascia:ファシア』という『膜』で覆われていて『筋膜』はその一部です。

 

筋膜は、骨とともに身体を支えることから『第二の骨格(柔らかい骨格)』とも呼ばれています。

 

 

筋膜は『コラーゲン』と『エラスチン』という2つのタンパク質からできていて、ガーゼのような構造をしています。

 

コラーゲンには、引っ張る力に抵抗する性質『粘性(ねばる性質)』があるので、私たちの身体が一瞬で変形することはありません。

 

一方、エラスチンには、ゴムのように伸縮する性質『弾性(変形しても元の形に戻ろうとする性質)』があります。

 

この2つを合わせて『粘弾性』と言います。

 

 

IMG_4074.jpeg

 

エラスチンは元の長さの230%まで伸び、また元の形に戻ることができます。

 

耳や皮膚を引っ張ると伸びるのは『エラスチンの弾性』です。(子供の耳はよく伸びます)

 

ところが、エラスチンの弾性は、加齢や太陽の光によって、徐々に低下してしまいます。

 

エラスチンの弾性が低下すると、しなやかな(柔軟で弾力のある)動きが徐々に失われ、筋膜のトラブルが起こりやすくなります。

 

エラスチンの弾性の低下は、30代後半から起こりやすくなると言われています。

 

2023-09-26 20:00:00

筋膜の状態が悪くなった時に起こること

 

① 局所または全身的な動き(可動域)の減少

首、肩、膝、などの動きの硬さを感じてきた、腕(肩)があがりづらくなった、脚があがりづらくなった、前屈みがきつくなった など

 

 

② 単純な動きに伴う『痛み』と『ぎこちなさ』

歩く、寝返りをうつ、ベッドから起き上がる、服を着替える など

 

 

③ 柔軟性の減少、弾性『はずみ』の不足

以前のようにしなやかに歩けない、動けない、ドスンドスンと歩く(階段昇降時)など

 

 

④ 不良姿勢 

気がつくと猫背になっている、胸を張る(良い)姿勢がきつい など

 

 

⑤ 完全に消え去らない痛み 

よくある訴えとして『私は、〇〇で治療を受けていました。その日は良いのですが、翌日には症状(痛みなど)が戻ってしまいます。』

 

 

このような症状は、筋膜の状態が悪くなったことを知らせるサインです。

 

痛みが慢性化してしまった⑤の場合は、そのまま同じ治療を受けても、改善する見込みは低いかもしれません。

 

痛む部位だけに焦点を当てた治療では、⑤のようなことが起こる可能性が高いです。

 

たとえば腰痛の場合:腰に電気を当てる、腰周辺をマッサージする、牽引をする など

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