『筋膜ケア』 の 施術室 しまだ

そよ風 note

2024-07-21 18:00:00

薬を飲んでも物理療法に通っても症状が改善しない理由

 

この女性( 坐骨神経痛とトリガーポイント その① IMG_4061.png ・その② IMG_4061.png )のように

 

『坐骨神経痛』に対して神経障害性疼痛の薬を飲んでも

 

症状が改善しない方は珍しくありません。

 

 

なぜなのでしょうか?

 

 

① 薬が効果のない(いい加減な)ものだから

 

② 薬が効かないほど重篤な神経障害だから

 

③ 見当違いの薬を処方されているから

 

 

① 〜 ③ のどれだと思いますか?

 

 

IMG_3377.jpeg

  

 

①:薬は10年以上の月日と200〜300億円の費用をかけて(さまざまな研究と治験をおこなったうえで)世に出てきますので ① ではありませんね

 

 

②:『坐骨神経痛』と診断された多くの方の症状が手技療法で改善することから ② でもありませんね。

 

『神経因性疼痛』は神経そのものの損傷または機能的な異常で、難治性の極めて稀な痛みであり、手技療法の対象ではありません。

 

その痛みの代表的な原因としては、糖尿病(による神経障害)、帯状疱疹(後の神経痛)、幻肢痛、がんの化学療法などです。

 

 

となると・・・③ ⁉️

 

見当違いの薬を処方されているから』です。

 

 

IMG_3377.jpeg

 

 

この女性に処方されていた神経障害性疼痛に対する薬は

 

帯状疱疹後の神経痛や糖尿病性の神経障害でお困りの方が服用すれば、症状の改善が期待できるでしょう。

 

ですが

 

いわゆる『坐骨神経痛』は、これらのような本当の神経痛(神経障害性疼痛)ではないので

 

この女性のように1年半飲み続けても、症状が改善しないのです。

 

  

頭痛で困っている人に、胃腸薬を処方しているようなものです。

 

 

そのうえ

 

トリガーポイントにはほぼ炎症がないので

 

非ステロイド消炎鎮痛剤を飲んでも効果を得ることはないでしょう。

 

 

トリガーポイントによる痛み(症状)を『坐骨神経痛(神経障害性疼痛)』と捉えられてしまうと

 

治療は見当違いな方向に向かってしまいます。

  

これでは『いわゆる坐骨神経痛』がよくなるはずはない。

 

 

IMG_3377.jpeg

 

 

そして

 

『坐骨神経痛』に限らず

 

慢性的な痛みで困っている方が ※ 物理療法を受けても

 

症状が改善しない方は珍しくありません。

 

※ 物理療法とは、温熱(温める)、電気(低周波などのビリビリ)、超音波、牽引、ウォーターベッドなどです。

 

 

なぜなのでしょうか?

 

 

たとえば

 

あの女性にあの物理療法がおこなわれていた理由は

 

あの物理療法があの女性にとって一番効果的(必要)だからではなく

 

あれしかやることがないからです。

 

 

 

私が資格を取った時(35年前)とまったく変わらない物理療法。 

 

 

 

牽引療法には効果がない? IMG_4061.png

 

 

 

時間つぶし IMG_4061.png

 

 

 

そのうえこの女性は

 

牽引を受ける時にはスタッフから

 

「17キロ 〜 26キロまでの何キロにしますか?」と聞かれ

 

( 自分で決めるの⁉︎ と思ったとのこと )

 

膝に超音波を当てている時は

 

「当て方がうまくない」

 

「もっと上手に当ててください」

 

などと言われたそうだ。

 

( だったらあなたが当ててよ! と思ったとのこと )

 

そして

 

『手術をしなくてはならないくらい腰が悪いのに、どうして膝に電気を当てるのだろうと思っていた。』

 

ごもっともです。

 

『だけど、先生(医師)は怖いし、嫌われると困るので何も言えなかった。』

 

診察の時、顔も見ないですからね・・・