施術室しまだ

そよ風 note

2026-10-10 18:00:00

頭痛に関連する筋肉

頭痛には、さまざまな種類があります。

 

中には、くも膜下出血や脳出血など緊急の対応が必要な頭痛や、片頭痛・群発頭痛など医療機関での診断・治療を受けることが必要な頭痛もあります。

 

Tさんが感じた『いつもと違う頭痛』 

 

頭痛についての詳細は、以下の日本頭痛学会のHPをご覧ください。

 

・頭痛とは/頭痛がおこったら/頭痛の分類

・片頭痛/片頭痛の治療

・群発頭痛

・薬剤の使用過多による頭痛

 

◾️筋肉の緊張やトリガーポイントが関与する頭痛

 

その中でも、頭・顔・首・肩などの筋肉の圧痛との関係が知られている頭痛の一つに「緊張型頭痛」があります。

 

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、食いしばり・歯ぎしりなどによって、頭・顔・首・肩の筋肉へ負担がかかることがあります。また、精神的なストレスも緊張型頭痛に関係する要因の一つと考えられています。

 

◾️緊張型頭痛に伴うさまざまな症状

 

  • こめかみが重い・締め付けられる
  • 後頭部が重い・締め付けられる
  • おでこが痛い
  • 目の奥に鈍い痛みや重さを感じる
  • 首や肩のこりと一緒に頭痛が起こる
  • 朝起きると頭が重い
  • 食いしばりや歯ぎしりがある

 

◾️緊張型頭痛に関連する筋肉

 

国際頭痛分類・緊張型頭痛によると、緊張型頭痛は非常に身近な頭痛で、一般人口における生涯有病率(一生のどこかで一度でも経験したことがある人の割合)は30〜78%と報告されています。

 

そして、緊張型頭痛では「頭蓋周囲筋の圧痛」が 最も重要な異常所見 とされています。

 

国際頭痛分類では、頭蓋周囲筋の圧痛を評価する筋肉として、前頭筋・側頭筋・咬筋・翼突筋・胸鎖乳突筋・板状筋・僧帽筋 の7つの筋肉を挙げています。

 

実際の身体では、それぞれの筋肉が単独で働いているわけではないため、これらの筋肉だけでなく、首や肩甲帯など、連動して働く周囲の筋肉まで含めて確認する必要があります。 

 

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※トリガーポイントは筋肉のどの部位にも生じる可能性があるため、トリガーポイントの位置を「×」のように示していません。

 

症状別に関連する筋肉

2026-10-10 18:00:00

脚の痛みやしびれに関連する筋肉

◾️いわゆる「坐骨神経痛」

 

お尻から太もも、ふくらはぎから足にかけて広がる痛みやしびれは、一般に「坐骨神経痛:sciatica」と呼ばれます。

 

「坐骨神経痛:sciatica」という言葉の歴史は古く、ヒポクラテスの時代まで遡るとされますが、痛みやしびれの仕組みがわかってきたのは、1980〜1990年代からです。

 

ところが、今でも「坐骨神経痛」は明確に統一された定義や診断基準がなく、脚に広がる痛みやしびれをひとまとめにして使われています。

 

そのため、国際疼痛学会は 『坐骨神経痛という用語は正確ではない(the term 'sciatica' is not accurate) 』とし、この用語を単独で使用することを推奨していません。脚に広がる痛みやしびれには、トリガーポイントなどによる「関連痛」もあるためです。

 

また、脚に痛みやしびれがある場合、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などによって「神経が圧迫を受けている」と説明されることがありますが、正常な神経は圧迫されても、痛みを生じることはありません。

 

チェコの神経内科医である Karel Lewit(カレル・ルイ)博士 は、著書『Manipulative Therapy in Rehabilitation of the Locomotor System』の中で、「神経の圧迫は単独でも不全麻痺や感覚消失を引き起こしはするが、痛みは起こさないことを指摘しておくべきだろう」と述べています。

 

また、長年にわたり痛みの研究に携わってきた生理学者である 熊澤孝朗先生(医学博士)も、著書『痛みを知る』の中で、「神経線維は通常、その末端にある受容器からの信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません」と説明しています。

 

◾️トリガーポイントによる痛みやしびれ

 

トリガーポイントから生じた「関連痛」が、お尻から太もも、ふくらはぎなどへ広がることがあります。

 

その代表的な筋肉の1つが「小臀筋」です。

 

小臀筋のトリガーポイントによる関連痛は、いわゆる「坐骨神経痛」と似た症状が現れることがあります。

 

また、すねから足の甲などにしびれを訴える方の中には、下腿部にトリガーポイントや筋拘縮が確認されるケースを多く経験しています。

 

脚の痛みやしびれがある方には、脚のむくみ・冷え・こむら返りなどを伴っていることもあります。

 

※ 精神的なストレスや睡眠不足、仕事や家庭環境などの心理・社会的要因などが、痛みを強めたり、長引かせたりすることもあります。

 

◾️本当の神経痛(神経そのものの障害)

 

糖尿病性神経障害では、神経そのものが本当に障害される ため、足先や足の裏のしびれ・感覚低下・異常感覚・神経障害性疼痛などが生じることがあります。

※ 糖尿病性神経障害などが疑われる場合には、医療機関での評価・治療が必要です。

 

◾️脚の痛みやしびれに関連する筋肉

 

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※ トリガーポイントは、筋肉のどの部位にも生じる可能性があるため、トリガーポイントの位置を「×」のように示していません。

 

症状別に関連する筋肉

2026-10-10 18:00:00

首肩こり ・ 背中の痛みに関連する筋肉

首肩こりや背中の痛みには、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、精神的なストレスなど、さまざまな要因が関係します。

 

国際疼痛学会は「軽い作業であっても、同じ筋肉を繰り返し使い続けると特定の筋肉に負担が集中し、筋痛に関係する可能性がある」と説明しています。

 

一方で、「姿勢が悪いから首肩がこる」という単純な因果関係については明確ではないため、姿勢だけで判断するべきではない としています。

 

肩こり(Katakori)に関する研究報告では、「後頭部から肩、肩甲骨周囲にかけて生じる、筋肉のこわばりに伴う不快感や鈍い痛み」と説明されています。

 

また、肩こりには必ずしも「痛み」があるとは限らず、「重い・張る・詰まる・こわばる・だるい・不快感がある」といった感覚も含まれます。

※「肩こり」の医学用語は現在も確立されていないため、英語論文でも「Katakori」が使用されています。

 

◾️首肩こりのさまざまな症状

 

  • 首が張る・重だるい
  • 肩がこる・張る
  • 首を動かすと痛い・回しにくい
  • 肩甲骨の内側が痛い
  • 頭痛を伴うことがある
  • 腕が重い
  • 朝から首肩がスッキリしない

 

◾️首肩こり・背中の痛みに関連する筋肉

 

日本の看護職員(393名)を調べた研究では、頸部・肩部症状があった人は268名で、最も多く症状が認められたのは、僧帽筋 でした。また、2022年に行われた研究でも、症状の強い人は、僧帽筋が有意に硬い ことが報告されています。

 

トリガーポイントの観点から「首肩こり・背中の痛み」に関連する主な筋肉は次のとおりです。

 

① 僧帽筋

肩こりで最も代表的な筋肉です。

首の付け根から肩にかけての「重い・張る・こわばる・痛い」という感覚に関係し、トリガーポイントから後頭部、側頭部、顎周辺へ痛みが広がることもあります。日本整形外科学会も、肩こりに関係する中心的な筋肉として僧帽筋を挙げています。

 

② 肩甲挙筋

首と肩の境目、肩甲骨の周囲の症状に関係します。

「首を回しにくい」「振り向くと首肩がつっぱる」といった症状がある場合に、特に確認したい筋肉です。

 

③ 頭半棘筋・板状筋

首の後ろの深い張りやこわばり、後頭部に近い首こりに関係します。

 

④ 大菱形筋・小菱形筋

肩甲骨内側の「重い・だるい・押したい」という感覚に関係しますが、肩甲骨内側の症状は、肩甲挙筋、僧帽筋、棘下筋などからの関連痛として現れることもあります。

 

⑤ 棘上筋・棘下筋

肩甲骨周囲から肩関節周辺の痛みや重さに関係します。

特に棘下筋のトリガーポイントは、肩の前面や腕へ関連痛を生じることがあります。

 

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※トリガーポイントは筋肉のどの部位にも生じる可能性があるため、トリガーポイントの位置を「×」のように示していません。 

 

症状別に関連する筋肉

2026-10-10 18:00:00

肩の痛みに関連する筋肉

肩の痛みには五十肩のほかにも、腱板(けんばん)関連痛やトリガーポイントによる痛みなどがあります。

 

その中でも、夜間に突然、眠れないほどの激しい肩の痛みが生じ、安静にしていても強く痛む場合は、急性の石灰沈着性腱板炎 の可能性があります。

 

石灰沈着性腱板炎では、腱板(肩の関節を支える4つの筋肉の腱:棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)に沈着した石灰をきっかけとして、急性の炎症が起こり、激しい痛みを生じます。

 

このような突然の激しい肩の痛みは、トリガーポイントによる肩の痛みとは病態が異なるため、早めに整形外科を受診してください。

 

◾️五十肩について

 

一般に「五十肩(四十肩)」と呼ばれているものは、明らかなきっかけがなく発症し、肩の痛みと関節の動かしにくさ(拘縮)を特徴とする「凍結肩(とうけつかた):肩関節周囲炎」です。40歳代半ばから60歳代に多く、女性が約65%を占めるとされています。

 

また、糖尿病や甲状腺機能亢進症・低下症などの全身性疾患がある場合には、凍結肩を発症する割合が高くなることが知られています。特に糖尿病を伴う場合は、治療を行っても痛みや関節の可動域制限が残りやすく、改善に時間がかかることがあります。

 

主な症状は、肩の痛みと可動域制限です。

特に安静時や夜間に痛みが強くなることがあり、

・反対側の脇の下を洗う

・ブラジャーをつける

・服の脱ぎ着

・髪を洗う

・洗濯物を干す

・腕を後ろに回す

・高いところにある物をとる

など、さまざまな動作がつらくなります。

また、何気なく前や後ろにある物を取ろうと腕を伸ばした瞬間に、激しい痛みが走ることもあります。

 

凍結肩がなぜ起こるのかは、現在でも完全には解明されていません。改善までには時間がかかることがあり、回復までに6か月〜2年程度を要するケースもあります。

 

◾️五十肩に伴うトリガーポイント

 

五十肩では、肩関節の問題だけではなく、痛みをかばうことや肩を動かしにくい状態が続くことで、肩や腕、肩甲骨周囲の筋肉にトリガーポイントや筋拘縮が生じることがあります。

 

こうした筋肉の問題が重なると、肩の痛みや動かしにくさがさらに強くなる可能性があります。

 

五十肩の場合は、トリガーポイントへの施術によって筋肉由来の痛みや緊張が軽減すると、肩を動かしやすくなり、運動療法を進めるうえでも役立つことがあります。

 

◾️トリガーポイントによる痛み

 

肩の痛みの中には、肩や肩甲骨周囲の筋肉に生じたトリガーポイントが痛みに関係しているケースもあります。

 

トリガーポイントを圧迫すると、肩の痛みが再現されたり、関連痛が生じたりすることがあります。

 

また、痛みに伴う筋緊張によって、肩の動かしにくさや可動域制限を伴う場合もありますが、一般的には「凍結肩」ほど強い可動域制限はみられません。

 

◾️肩の痛みに関連する筋肉  

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※トリガーポイントは筋肉のどの部位にも生じる可能性があるため、トリガーポイントの位置を「×」のように示していません。

 

症状別に関連する筋肉

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