そよ風 note

2023-09-28 21:00:00

テンセグリティー その②

筋膜に関する本には不可欠な『テンセグリティー』の頁。

テンセグリティーを知り、人体と施術に対する考え方が大きく変わった本。

『エネルギー医学の原理』 

IMG_3109.jpeg

2004年に5,880円で購入しましたが、今ではそこそこの値段になっています。

当時は、大阪のセミナーに参加していたので、新幹線の中で読んでいたことを思い出す。

2023-09-28 21:00:00

コラーゲンとエラスチン

私たちの身体は(骨、筋肉、血管、神経、心臓、内臓、脳までも)、『Fascia:ファシア』という『膜』で覆われていて『筋膜』はその一部です。

筋膜は、骨とともに身体を支えることから『第二の骨格(柔らかい骨格)』とも呼ばれています。

筋膜は『コラーゲン』と『エラスチン』という2つのタンパク質からできていて、ガーゼのような構造をしています。

コラーゲンには、引っ張る力に抵抗する性質『粘性(ねばる性質)』があるので、私たちの身体が一瞬で変形することはありません。

一方、エラスチンには、ゴムのように伸縮する性質『弾性(変形しても元の形に戻ろうとする性質)』があります。

この2つを合わせて『粘弾性』と言います。

 

 

IMG_4074.jpeg

 

エラスチンは元の長さの230%まで伸び、また元の形に戻ることができます。

耳や皮膚を引っ張ると伸びるのは『エラスチンの弾性』です。(子供の耳はよく伸びます)

ところが、エラスチンの弾性は、加齢や太陽の光によって、徐々に低下してしまいます。

エラスチンの弾性が低下すると、しなやかな(柔軟で弾力のある)動きが徐々に失われ、筋膜のトラブルが起こりやすくなります。

エラスチンの弾性の低下は、30代後半から起こりやすくなると言われています。

 

2023-09-28 21:00:00

『こころ』と『からだ』その①

「よく眠れない」「体がだるい」「何となく体調が悪い」などの自覚症状から始まり

頭が痛い、重い、腰痛、肩こり、手足のしびれ、イライラ感、動悸、食欲不振、耳鳴り、めまい、味覚異常、便秘、下痢、冷え、月経不順など…

こころと身体の声(不定愁訴)は多岐にわたります。

しかし。

このような症状の「つらさ」は、病院で十分な診察や検査を受けても身体症状の原因が見つからず、周囲の理解を得られないことが少なくありません。

中には、自覚する症状が日によって変わったり、いくつもの不調を同時に感じたりする方もいます。

このような症状は、精神的なストレスや不規則な生活習慣や環境の変化など、その人を取り巻くさまざまな要因が絡み合って引き起こされると考えられています。

ご本人が、さまざまな症状に悩まされていることは確かですが、原因もはっきりしないため、家庭や職場では「怠けている」「ワガママなだけだ」などの誤解を生むケースもあります。

このような周囲の理解不足が、心身の不調をさらに悪化させることもあります。

2023-09-26 20:00:00

筋膜の状態が悪くなった時に起こること

筋膜の状態が悪化しているサイン

次のような変化は、筋・筋膜のコンディションが低下(筋・筋膜の過緊張緊と滑走・すべりの不全)しているサインです。

 

① 動きが悪くなった(可動域の減少)

・首・肩・膝などが硬く感じる

・腕(肩)が上がりにくい

・ズボンを履くときに脚が上がりにくい

・靴下が履きづらい

・足の爪を切るのが困難

・お風呂掃除など、前屈みの姿勢がつらい

 

② 何げない動作でも「痛み」や「ぎこちなさ」を感じる

・歩く

・寝返りを打つ

・ベッドから起き上がる

・服を着替える

 

③ 体の柔軟性が落ち、弾力がなくなる

・以前のようにしなやかに歩けない

・歩行や階段の昇り降りで、ドスンドスンと衝撃が大きくなった

 

④ 姿勢が崩れやすくなった

・気がつくと猫背になっている

・胸を張る「よい姿勢」を保つのがつらい

 

⑤ 痛みがなかなか消えない・・・

「治療を受けるとその日は楽になるのに、翌日にはまた痛みが戻ってしまう…」

このような場合は、慢性的な痛みに移行している可能性があります。

 

痛みが慢性化してしまうと…

「痛む部分だけ」に対するアプローチでは、改善が頭打ちになってしまいます。

 

たとえば腰痛の場合

・腰に電気を当てる

・腰の周りをマッサージする

・牽引をする

これらの療法は、症状を一時的に和らげる助けになることはあります。

しかし、患者さんが本当に望む結果 ー「戻らない変化」ー に辿り着くことはありません。

 

痛みは「原因」でなく「結果」

慢性的に痛みを感じている場所は、原因ではなく結果として現れています。

もちろん痛みが出ている場所「結果」にもアプローチしなければいけませんが、その痛みを慢性化させている「原因」にアプローチしなければいけません。

 

筋膜も皮膚と同じように、頭の先から足先まで、上下・前後・左右に繋がっています。

身体は部分だけで機能することはなく、身体全体で「1つのユニット」として機能します。

慢性的な痛みの場合は「腰が痛い=腰が悪い」では、ないのです。

 

平成の時代を通して、慢性的な痛みや身体に対する考え方(概念)は大きく変わりました。

世界的な「パラダイムシフト」が起こりました。

 

かつては「痛い場所=悪い場所」「局所を治療すれば治る」という考え方が主流でしたが、それでは腰痛をはじめとする多くの慢性痛はよくなりませんでした。

これは、いわば昭和の身体観(考え方)です。

 

現在は、令和です。

今では、痛みを全身のつながりや心とからだの問題として捉えることが常識になりました。

2023-09-26 17:00:00

テンセグリティー その①

テンセグリティー(Tensegrity)とは、張力(Tensile)と 完全性(Integrity)から生まれた造語で、私たちの身体の『新たな構造モデル』です。

テンセグリティー模型

IMG_3107.jpeg 

IMG_3108.jpeg

骨盤と脚のテンセグリティー模型

IMG_3110.jpeg

 

この構造は、持続的な張力と局所の圧縮力によって保持されていますが、安定性は張力のバランスに依存しています。

これは、人体に限られたものではなく、炭素原子、水分子、たんぱく質、ウイルス、細胞、組織、そのほかの生物などさまざまな自然系が、テンセグリティーを利用して構築されています。

私たちのからだに加わった力(エネルギー)は、このテンセグリティー構造全体を揺らす波となって消えていきます。

その力は必ずゆがみを生じますが、ゆがみが局所に集中することはなく、からだ全体へ均等に分散されます。

したがって、首や骨盤などの局所がゆがむことはありません。

偏ったこわばりや緊張がなく、柔軟でバランスのとれた構造ほど(左右対称という意味ではありません)、効率よく衝撃を吸収できる「効率の良い身体」ということになります。

しかし、からだの一部のバランスが崩れると、必ず他の部位にストレスがかかるため、ある部位に生じた問題(こわばりや緊張)は、からだ全体の構造や動きに影響を及ぼすことになります。

ある部位にかかったストレスの影響がからだ全体に及ぶのと同様に、ある部位の柔軟性や可動性が回復すると、周囲の組織のみならず、その影響を受けていた離れた部位の状態も改善していきます。

テンセグリティ模型の引っ張り材の1本を弾くとその振動は構造全体に伝わりますが、私たちのからだでも、それと同じことが起きているのです。

 テンセグリティー模型・振動の伝わり

(引っ張り材を弾いているのは、小学生の頃の娘です)

私が、痛む部位だけでなく、からだ全体に施術をおこなうのは、人体がテンセグリティー構造だからです。